SharePoint のハブ サイトは、複数のサイトをまとめて一貫性のあるデザインやナビゲーションを提供できる機能です。部門間の情報連携やガバナンス強化に役立ちます。本記事では、ハブ サイトの基本的な仕組みからハブ サイトとサブ サイトの違い、設定手順などを具体的に解説します。初めての方でも理解しやすい内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
●この記事の目次
SharePoint のハブ サイトとは、複数の関連サイトをまとめ、統一されたナビゲーションや外観(テーマ)を提供できる機能です。部署やプロジェクトごとに分かれているサイトをハブ サイトに接続することで、全体を見渡しやすくなり、情報の整理やアクセス性が向上します。たとえば「営業部」「マーケティング部」などのチームサイトを「営業・マーケハブ」にまとめれば、ユーザーは一貫した UI で各サイトを行き来でき、更新情報なども一覧で把握できます。
また、検索範囲もハブ内に限定できるため、必要な情報に素早くアクセス可能です。ハブ サイトは新たにサイトを作るだけでなく、既存のサイトを「ハブとして登録」する形で設定することも可能です。管理者のみが作成・設定でき、運用上のルールも重要です。
※参考サイト:Microsoft 公式サイト|SharePoint ハブ サイトとは?
SharePoint のハブ サイトには、情報の整理とサイト管理を効率化するための以下のような特徴があります。これらの特徴により、ハブ サイトは大規模な組織や複数チームが関わるプロジェクトの情報基盤として非常に有効です。
まず、統一されたナビゲーションが挙げられます。ハブに接続されたすべての関連サイトで共通のナビゲーション(ハブ ナビゲーション)をサイト上部に表示できるため、ユーザーはどのサイトにいても一貫した操作感で情報にアクセスできます。たとえば、部署横断の情報や社内ポリシーへのリンクを、すべてのサイトに共通して配置することが可能です。
検索の統合機能により、ハブ サイトを起点に接続されたすべてのサイトのコンテンツを横断的に検索できます。これにより、特定のプロジェクト情報やドキュメントを複数のサイトをまたいで効率よく見つけることができます。
アクセス管理の簡易化も大きな利点です。ユーザーやグループに対するアクセス権限をハブ単位で一括管理できるため、個別サイトごとに設定する手間を省き、ガバナンスを強化できます。
ハブ サイトとサブ サイトはどのように異なるのでしょうか?
比較項目 | ハブ サイト | サブ サイト |
役割 | 複数のサイトを統括する | 個別の用途に特化 |
ナビゲーション | 共通メニューが表示される (ナビゲーションが 2 つ作成される) |
独立したメニュー |
情報検索 | まとめて検索可能 | 個別に検索 |
ハブ サイトは、複数のサブサイトを統合して一元管理するため、組織の情報共有をより効率化することができます。
SharePoint のハブ サイトの設定手順を具体的に説明します。ハブ サイトの設定には、SharePoint 管理センターへのアクセス権限が必要です。設定する前に自分に権限があるか事前に確認しましょう。
SharePoint のハブサイトでは、ナビゲーションやデザインを統一管理できますが、接続サイトとの権限は連動しません。各サイトのアクセス権は個別に設定が必要です。ただし、Microsoft 365 グループを使えば、複数サイトの権限を一括管理でき、ユーザー追加や削除の効率化が可能です。ハブ サイトの作成や設定は、管理者のみが実行できます。統一管理とガバナンス強化にはグループ運用の併用が有効です。
詳しい権限設定は、以下のブログを参照し、設定を行ってください。
【SharePoint】サイトの権限を設定する方法 -基礎編-
SharePoint のハブ サイトは、組織の情報管理やサイト運営を効率化する強力なツールです。ハブ サイトを活用することで、統一されたナビゲーションや検索機能を提供し、組織全体の生産性向上につなげることができます。特にSharePointなどのプラットフォームでは、簡単にハブ サイトを作成し、サイトを一元管理することが可能です。
ハブ サイトの導入を検討している方は、まずは小規模なサイトから試し、運用ルールを確立するのがよいでしょう。
関連サービス:SharePoint ポータルサイト構築支援サービス