Microsoft 365 に関するお役立ち情報

SharePoint サイトのデザイン例まとめ|見やすい社内ポータルのレイアウトと作り方

作成者: まぁさん|2026/08/14

 

近年、Microsoft 365 の普及とともに SharePoint を活用した社内ポータルサイトやチームサイトの構築が広まり、ツール導入後のサイトデザインや構成について頭を抱える担当者も少なくありません。

本記事では、SharePoint サイトのデザイン例を社内ポータル・チームサイト・ナレッジ共有といった用途別に整理し、それぞれのレイアウトパターンや実装のポイントを具体的に解説します。これから SharePoint サイトを構築しようとしている方や、既存サイトの改善を検討している方にとって参考になる内容を届けます。 

 

 

 

●この記事の目次

  1. SharePoint サイトのデザイン例!
    1-1. 社内ポータル型
    1-2. プロジェクト管理型
    1-3. ナレッジ共有型
    1-4. 情報共有ダッシュボード型
  2. SharePoint サイトデザインの基本構造は?
    2-1. モダン サイト
    2-2. チーム サイトとコミュニケーション サイト
    2-3. SharePoint デザインの重要性
  3. SharePoint サイトのデザイン例【社内ポータル】!
    3-1. お知らせ+リンク集ポータル
    3-2. 社内ニュースポータル
    3-3. 部門ポータル
    3-4. 社内ダッシュボードポータル
  4. SharePoint サイトのデザイン例【チーム サイト】は?
    4-1. プロジェクト管理サイト
    4-2. タスク管理サイト
    4-3. 資料共有サイト
    4-4. 会議・議事録管理サイト
  5. SharePoint サイトのデザイン例【ナレッジ共有】!
    5-1. FAQ サイト
    5-2. 社内マニュアルサイト
    5-3. 社内 Wiki サイト
    5-4. ナレッジベースポータル
  6. SharePoint サイトの基本レイアウトは?
    6-1. ヒーロー Web パーツ
    6-2. ニュース Web パーツ
    6-3. クイックリンク
    6-4. ドキュメントライブラリ
  7. 見やすい SharePoint サイトのデザインポイント!
    7-1. 情報階層整理
    7-2. トップページ設計
    7-3. 検索性設計
    7-4. 画像・アイコン活用
  8. SharePoint サイトデザイン FAQ
    8-1. SharePoint にテンプレートはある?
    8-2. SharePoint のデザイン変更は簡単?
    8-3. SharePointはTeamsと連携できる?
  9. SharePoint ポータルサイト構築なら SGプラス株式会社

 

 

 

 

SharePoint サイトのデザイン例!

社内の情報をひとつの場所に集約して、誰でも必要な情報にたどり着ける環境を整えることは、チームの生産性を左右する大切な要素のひとつです。

社内ツールの活用状況は、画面のレイアウトやデザインの設計次第で大きく変わります。どれほど有用な情報が揃っていても、たどり着きにくい構造では日常的に使われません。

まずは SharePoint でよく選ばれるサイトデザインの種類を全体像として押さえておきましょう。

 

社内ポータル型

社内ポータル型は、企業全体または部門の情報の入口として機能するサイトデザインです。トップページにお知らせ・各種申請へのリンク・社内ニュース・よく使うツールへのショートカットなどを集約し、従業員が日常業務のスタート地点として使えることを目的としています。

レイアウトの特徴は「情報の一覧性」と「アクセスのしやすさ」にあります。サイトを開いたときに最新情報が一目でわかるようヒーローエリアで視覚的に目立たせ、その下にニュースやリンク集を並べる縦スクロール型の構成がよく採用されます。部署ごとのサブサイトへのナビゲーションをヘッダーに設置するパターンも一般的です。

社内ポータル型は利用者の幅が広いため、IT リテラシーにかかわらず直感的に操作できるシンプルな設計がポイントになります。情報を詰め込みすぎず、最もよく使われる機能を前面に出すことで、日常的に開いてもらえるポータルサイトが実現するでしょう。

 

プロジェクト管理型

プロジェクト管理型は、特定のプロジェクトやチームが業務を進めるための作業スペースとして設計されたサイトです。タスクの進捗確認・メンバー間のファイル共有・会議資料の格納・マイルストーンの可視化など、プロジェクト推進に必要な情報をまとめて管理できる構成になっています。

レイアウトの要は「進捗の可視化」と「ドキュメントへのアクセス動線」です。SharePoint のリスト Web パーツを使ったタスク一覧や、ドキュメントライブラリのクイックアクセスを上部に配置し、下部にニュースや更新情報を流す構成がよく見られます。Power BI と連携して KPI 状況をダッシュボード形式で表示する応用例もあります。

プロジェクトサイトはメンバーが毎日アクセスする場所になるため、最新情報がすぐ目に入るレイアウトが大切です。不要なコンテンツを省いてシンプルに保ち、操作のストレスを最小限に抑えた設計を意識すると良いでしょう。

 

ナレッジ共有型

ナレッジ共有型は、社内のノウハウ・マニュアル・FAQ・業務手順書などを体系的に整理して公開するためのサイトです。新入社員のオンボーディング用ドキュメントや、部署ごとの業務手順書をまとめた「社内百科事典」的な役割を担うことが多く見られます。

設計のコツは「検索性」と「カテゴリ分類の分かりやすさ」にあります。ナレッジの量が増えるにつれて探しにくくなる問題が起きやすいため、タグ付けや分類を丁寧に設計する必要があります。クイックリンク Web パーツを使った目次ページ、テキストとフィルタリングを組み合わせた検索機能の配置が定番の構成です。

ナレッジ共有型サイトは一度構築して終わりではなく、情報を定期的に更新・整理し続けることが利便性を維持するうえで欠かせません。担当者を決めてコンテンツの鮮度管理を継続する運用体制を、あわせて整えることが大切です。

 

情報共有ダッシュボード型

情報共有ダッシュボード型は、各種業務データや指標をビジュアルで一元表示することを主な目的としたサイト構成です。経営会議前に確認する数値・部門別の KPI・プロジェクトの稼働状況など、複数の情報源から集めたデータを一か所で把握できるよう設計するのが推奨されます。

特徴は「データの一覧性」と「Power BI や SharePoint リストとの連携」にあります。SharePoint 単体でも表示は可能ですが、Power BI のレポートを Web パーツとして埋め込むことで、より視覚的に優れたダッシュボードを実現できるでしょう。数値の変化を直感的に読み取れる配色やグラフの選択も重要な要素です。

利用シーンが経営層・管理職・現場担当者で異なるため、誰向けのダッシュボードかを明確にしてから情報の粒度と表示項目を絞り込むことが、設計の第一歩となります。

 

 

SharePoint サイトデザインの基本構造は?

どのようなデザインを選ぶにしても、ベースとなる仕組みを理解していないと、思い通りのレイアウトが作れなかったり、運用後に修正が難しくなったりすることがあります。実際に手を動かす前に、基礎となる構造の考え方を整理しておきましょう。

 

モダン サイト

SharePoint のモダン UI は、旧来のクラシック UI に代わって現在の主流となっているインターフェースです。レスポンシブデザインに標準対応しており、PC・スマートフォン・タブレットのいずれでも見やすい表示が自動的に調整されます。

モダン サイトの最大の利点は「構築のしやすさ」と「Microsoft 365 との深い連携」にあります。Teams や Power BI、Power Automate とのシームレスな連携が可能であり、SharePoint 単体にとどまらない業務改善の土台として機能します。Microsoft が新機能をモダン UI 中心に展開していることもあり、今後の拡張性を考えるうえでも重要な選択肢です。

クラシック UI との後方互換性は部分的に保たれていますが、新規サイトを構築する際はモダン サイトを選択することが事実上の標準になっています。既存のクラシック サイトを持つ組織も、段階的なモダン移行を進めているところが増えています。

 

チーム サイトとコミュニケーション サイト

SharePoint のサイトは大きく「チーム サイト」と「コミュニケーション サイト」の 2 種類に分かれます。チーム サイトはメンバー間の協働作業を前提とした設計で、ドキュメントライブラリ・リスト・カレンダーなどが標準で備わっており、Microsoft 365 グループと紐づいて Teams とも連携します。

コミュニケーション サイトは「情報の発信・閲覧」を主目的としたサイトで、社内ポータルや部門の広報ページに向いています。閲覧者が多く編集者が少ない場面に適しており、ヒーローエリアやニュース Web パーツを活用したビジュアル訴求力の高いページが作りやすい設計になっています。

目的に応じて、どちらのサイトタイプを選ぶかを最初に決めておきましょう。チームの共同作業が中心ならチーム サイト、全社への情報発信や閲覧専用のポータルならコミュニケーション サイトを選ぶのが基本的な考え方になります。

 

SharePoint デザインの重要性

SharePoint サイトのデザインは、単なる見た目の問題ではありません。情報の構造やナビゲーションの設計が適切でないと、必要な情報が見つからず、ツールが使われなくなる原因になります。特に社内ポータルや共有サイトは多くのメンバーが利用するため、使いやすさが定着率に直結します。

デザイン設計で意識すべきは「情報の優先順位」と「操作フローのシンプルさ」です。トップページに表示する情報を絞り込み、よく使う機能への導線を短くすることで、アクセスのストレスを減らすことができます。ヘッダーナビゲーションのラベルを直感的な言葉に統一するだけでも、初めてアクセスするメンバーの迷いを大きく減らせます。

SharePoint サイトは運用しながら改善を続けることが前提です。定期的に利用状況を確認し、アクセスが少ないページや更新されていないコンテンツを見直す習慣を持つことで、長く使い続けられるサイトを維持できます。

 

 

SharePoint サイトのデザイン例【社内ポータル】!

社内のさまざまな情報やツールを一か所にまとめるという役割は、SharePoint のサイト活用において最もよく見られるパターンのひとつです。用途や規模によって最適なレイアウトは異なりますが、代表的な構成パターンを知っておくことで設計の参考になります。

 

お知らせ+リンク集ポータル

お知らせとリンク集を組み合わせたシンプルなポータルは、SharePoint で社内ポータルを構築する際の基本形とも言えるレイアウトです。ページ上部で最新情報を目立たせ、中段以降に各種システムへのリンク集・申請フォーム・社内規定などのドキュメントへのアクセスをまとめた構成が一般的になっています。

このレイアウトの強みは、情報収集とアクセスの両方を 1 ページで完結できる点にあります。毎日確認すべきお知らせと、必要なときにすぐアクセスしたいリンクが同じ画面に収まることで、従業員が別々のページを行き来する手間を省けます。

レイアウトを組む際は情報を詰め込みすぎないことが重要です。掲載するリンクの数を絞って見やすさを確保し、情報量が増えた場合は「もっと見る」リンクで別ページへ誘導する方法を取り入れることで、スッキリした外観を長く維持できるでしょう。

 

社内ニュースポータル

社内ニュースの発信を中心に据えたポータルは、全社的な情報共有を目的とした大規模な社内サイトに向いているレイアウトです。ニュース Web パーツを使った記事一覧を前面に押し出し、カテゴリ別の絞り込みやおすすめ記事のピックアップを組み合わせることで、読んでもらいやすい導線を作ることができます。

ポイントは「ニュースの鮮度管理」と「カテゴリ設計の整理」です。社内ニュースポータルは掲載記事が増えるにつれて過去情報が埋もれやすくなるため、タグやカテゴリを設計段階から細かく決めておくことが長期運用の鍵になります。

全社規模でのアクセスが想定されるため、デザインはコーポレートカラーや規定フォントに合わせたテーマ設定を行い、統一感を重視した構成を維持することが望ましいです。

 

部門ポータル

部門ポータルは、特定の部署やチームが独自に運営するサイトで、その部門固有の情報・ルール・連絡先・ドキュメントなどをまとめた場所です。全社ポータルとは役割が異なり、その部門のメンバーが日常的に使うリソースを集約することに特化した設計が求められます。

部門ポータルの設計で押さえたいのは「部門特有の業務フローに沿った導線」と「更新担当者が運用しやすい構造」の 2 点です。現場の担当者がほぼ毎日更新することになるため、管理画面の操作が複雑にならないシンプルな構成が不可欠です。承認フォームや業務日報などの入力リンクを上部に置くと、業務開始時の操作がスムーズになります

ハブ サイト機能を活用すると、複数の部門ポータルを全社ポータルから一元管理できるようになります。部門間の横断ナビゲーションも整備されるため、別部門の情報にアクセスしたい場面でも迷いなく移動できる構成を実現できるでしょう。

 

社内ダッシュボードポータル

社内ダッシュボードポータルは、複数の業務データや指標を一画面で確認できるよう構成されたサイトです。単なる情報掲載にとどまらず、リアルタイムに近い数値表示や在庫・稼働状況の可視化を組み込むことで、意思決定に使えるデータポータルとしての機能を持たせられます。

実装のポイントは「Power BI レポートの Web パーツ埋め込み」と「更新タイミングの設計」です。SharePoint 単体でも簡易的なリスト集計は可能ですが、Power BI のダッシュボードを SharePoint ページ内に埋め込むことで、より高度なビジュアル表現と自動更新を実現できます。

KPI や稼働状況の確認は業種・職種を問わず需要が高く、経営会議の準備時間短縮や現場の状況把握コストの削減につながります。初期設計の段階でどのデータをどの頻度で更新するかを決めておくことで、運用負担を抑えながら活用し続けることができます。

 

 

SharePoint サイトのデザイン例【チームサイト】は?

チームでの業務遂行を支える SharePoint サイトは、情報の共有だけでなく、メンバー間の連携を滑らかにする構造が求められます。用途によってレイアウトの形は変わりますが、実際にどのような構成が現場で使われているかを見ていきましょう。

 

プロジェクト管理サイト

プロジェクト管理サイトは、特定のプロジェクトに関連するあらゆる情報を一か所に集約することを目的としています。プロジェクトの背景・目的・マイルストーン・担当者・関連資料などを整理し、メンバー全員が同じ認識を持って業務を進められる環境を提供するのが主な役割です。

設計の中心は「タスクの可視化」と「ドキュメントへの迅速なアクセス」です。SharePoint のリスト Web パーツを活用してタスク管理表を表示し、進捗ステータスの色分けやフィルタリングを設定することで、誰が何をどこまで進めているかを一目で確認できるようになります。

Microsoft Teams と連携させることで、SharePoint のファイルを Teams のタブから直接開くことが可能になります。チャットと資料を同一画面で扱えるため、コミュニケーションとドキュメント管理の分断を防ぎ、業務の流れを保ちやすくなります。

 

タスク管理サイト

タスク管理サイトは、チームメンバー個々のタスクや進捗を一覧で把握するためのサイトです。プロジェクト全体の管理よりも粒度が細かく、日々の業務タスクをチームで共有して抜け漏れを防ぐことを主な目的としています。

構成のポイントは「リスト Web パーツによるタスク一覧の表示」と「担当者・期日・ステータスの 3 点セット設計」です。SharePoint のリストはビューの切り替えが柔軟にできるため、担当者別・期日順・ステータス別など複数の視点でタスクを確認できるように設定しておくと使い勝手が上がります。

タスク管理サイトは日々更新されることが前提となるため、入力や更新の操作が少ない手順でできるレイアウトを優先する必要があります。メンバーが「使い続けたい」と感じる操作感の設計が、サイトの定着を左右します。

 

資料共有サイト

資料共有サイトは、チームで扱うドキュメント・テンプレート・議事録・参考資料などを整理して格納・共有する場所として設計されたサイトです。ファイルを探す手間を減らすことがこのサイトタイプの目的であり、フォルダ構造や命名規則の整備が求められます。

設計時に重視すべきは「フォルダ構造の設計」と「ファイルへのアクセス速度」です。ドキュメントライブラリ Web パーツを使いフォルダや最新更新ファイルをページ上に表示しておくと、ライブラリを毎回開く必要がなくなります。

SharePoint のドキュメントライブラリはバージョン管理機能を備えているため、ファイルの上書きによる変更履歴の消失を防ぐことができます。過去バージョンの確認や復元にも対応しており、共同編集の多いチームでも安心して使えます。

 

会議・議事録管理サイト

会議・議事録管理サイトは、定期会議や重要ミーティングの記録を蓄積・参照しやすい形で管理するためのサイトです。会議の日時・参加者・アジェンダ・決定事項・次回予定などを構造化して保存し、後から情報を追いかけやすくすることを目的としています。

サイト構成のポイントは「会議名や日付による分類」と「議事録へのクイックアクセス設計」です。SharePoint のリストで会議ごとのレコードを管理し、各行からドキュメントやページへリンクさせる形が使いやすい構成です。カレンダー Web パーツを組み合わせると次回会議の日程も同じ画面から確認できるようになります

Teams で行われた会議の録画データや Transcript を SharePoint に自動保存する設定を活用すると、議事録の作成負担を軽減できるでしょう。会議の振り返りや引き継ぎで過去の記録を参照する機会が多いチームほど、蓄積の価値が高まるサイトです。

 

 

SharePoint サイトのデザイン例【ナレッジ共有】!

組織内のノウハウや業務知識を蓄積して活かすことは、業務の効率化や人材育成において大切な取り組みのひとつです。SharePoint でのナレッジ共有サイトは用途によって設計の方向性が変わりますが、代表的なパターンを紹介します。

 

FAQ サイト

FAQ サイトは、社内で繰り返し発生する問い合わせや疑問に対する回答を体系化して公開するためのサイトです。人事・総務・IT ヘルプデスクなどのサポート部門がよく活用しており、問い合わせ対応の工数を削減しながら従業員が自己解決できる環境を整える役割を担います。

設計の核は「質問の分類体系」と「検索しやすい構造」です。SharePoint のページを使って FAQ 記事を個別に作成し、カテゴリタグで絞り込めるようにすることが基本の構成です。よくある質問をクイックリンクやアコーディオン形式でトップに表示しておくと、よく見られる質問への到達が速くなります。

FAQ サイトは継続的な更新が前提です。問い合わせ内容の変化に応じて定期的に内容を見直し、古い情報や不要な項目を削除・更新する運用フローをあわせて設計しておくことで、サイトの品質を長く保つことができます。

 

社内マニュアルサイト

社内マニュアルサイトは、業務手順書・操作ガイド・コンプライアンス規定など、従業員が参照する必要のある手順や基準を整理したサイトです。特に新入社員のオンボーディングや人事異動時の引き継ぎに活用されることが多く、正確で見つけやすいマニュアル整備が実務の基盤を支えます。

設計で意識したいのは「カテゴリ別の階層構造」と「更新日時の明示」です。業務カテゴリ(総務・経理・営業など)ごとにページを分けてナビゲーションを設置し、それぞれのページから個別マニュアルへアクセスできる二層構造にすることで、目的の手順書に迷わず到達できます

SharePoint のページはバージョン管理が可能なため、内容の変更履歴を追うこともできます。重要な手順書は変更ログを整備しておくと、更新内容の確認や以前の内容への参照がスムーズに行えるでしょう。

 

社内 Wiki サイト

社内 Wiki サイトは、組織内のメンバーが互いに知識を書き込み・編集・参照し合う形で運営されるナレッジベースです。特定の管理者だけが更新するマニュアルサイトとは異なり、現場の担当者が自分の業務知識を自由に追加・修正できる参加型の構造を持っています。

重要な設計要素は「書き込みやすさ」と「情報の整合性を保つための編集ルール」です。SharePoint のページ編集機能は比較的シンプルなため、Wiki 記事の作成に向いています。ただし、自由度が高い分だけ情報の整合性が乱れやすいため、記事の書き方テンプレートや承認フローをある程度設けた運用設計が必要です。

社内 Wiki は初期設計の段階でカテゴリ構造と記事の粒度を決めておくことで、後からの整理を大幅に減らすことができます。組織の成長とともにコンテンツが積み上がる性質を持つため、土台となる構造設計への投資が長期的な使いやすさにつながるのです。

 

ナレッジベースポータル

ナレッジベースポータルは、複数のナレッジリソース(マニュアル・FAQ・事例集・研修資料など)を横断的にアクセスできる統合型のサイトです。ひとつのサイトからさまざまなナレッジへの入口を集め、「何を調べたいときにどこに行けばいいか」を明確にする役割を担います。

設計の軸は「ナレッジカテゴリの見取り図」と「全文検索との連携」です。トップページに各ナレッジカテゴリへのリンクカードを並べ、その下に最新の更新情報や人気コンテンツを配置する構成がよく用いられます。SharePoint の検索機能をサイト内に絞って設置することで、大量のコンテンツの中から目的の情報を素早く見つけられる環境を整えられます。

組織のナレッジが分散している状態から統合ポータルへ移行する際は、既存の資料をどこに格納するかの整理に時間がかかることが多いです。移行前にナレッジの棚卸しを行い、不要なコンテンツを整理してから設計を始めると構築がスムーズに進むでしょう。

 

 

SharePoint サイトの基本レイアウトは?

サイトのデザインを考える際、具体的にどの Web パーツを使うかが見た目と機能性を左右します。SharePoint にはさまざまな Web パーツが用意されており、それぞれの特性を理解することで、目的に合ったレイアウトを効率よく構築できます。

 

ヒーロー Web パーツ

ヒーロー Web パーツは、SharePoint ページの最も目立つ位置に配置する大型のビジュアルコンテンツ表示エリアです。最大 5 つまでのリンクや画像・テキストをタイル状またはレイヤー状に並べることができ、重要な情報やニュースをインパクトのある形で伝えることができます。

ヒーロー Web パーツの強みは「ファーストビューでの訴求力の高さ」と「視覚的な導線設計のしやすさ」にあります。社内ポータルやコミュニケーションサイトのトップに配置することで、サイトを開いた瞬間に重要な情報が目に入る構成を実現できます。リンク先・見出し・説明文・画像の4要素を設定できるため、情報の整理もしやすい Web パーツです

設定の際は背景画像のコントラストと文字の読みやすさに注意が必要です。画像が暗い場合は白文字、明るい場合は文字色を調整するなど、視認性を確保した配色を意識して設定しましょう。

 

ニュース Web パーツ

ニュース Web パーツは、SharePoint サイトに投稿されたニュース記事を一覧形式で表示する Web パーツです。新しい記事が追加されると自動的に更新されるため、最新情報を常に画面に反映させることができます。表示形式は「トップストーリー」「リスト」「カード」「タイル」など複数から選べるため、デザインの好みや画面の幅に合わせて調整が可能です。

活用の鍵は「投稿ルールの標準化」と「表示件数の最適化」です。ニュース記事の見出し・アイキャッチ画像・カテゴリタグを統一したフォーマットで運用することで、一覧表示したときのデザインの統一感が高まります。表示件数を多くしすぎると縦スクロールが長くなるため、ページのコンセプトに合わせて3〜5件程度に絞るのが見やすいレイアウトです。

SharePoint のニュース機能は Teams や Outlook と連携した通知配信にも対応しています。投稿したニュースを Teams チャンネルへ自動配信する設定を加えると、サイトにアクセスしないメンバーにも情報を届けやすくなるでしょう。

 

クイックリンク

クイックリンク Web パーツは、よく使うページ・ファイル・外部 URL などへのショートカットをアイコンやカード形式でまとめて表示する Web パーツです。社内ポータルの必須構成要素ともいえる存在で、申請フォーム・社内システム・ドキュメントフォルダへのリンクなどをまとめた「リンク集」として活用されます。

クイックリンクの利点は「視認性の高いアイコン表示」と「ドラッグ操作による並び替えの手軽さ」にあります。コンパクト・映写スライド・テキストなど複数のレイアウトスタイルが用意されており、ページの横幅やデザインテーマに合わせた見せ方を選べます。

登録リンクが増えすぎると視認性が下がるため、表示するリンクは利用頻度の高いものに絞ることを推奨します。使用頻度が低いリンクは別ページにまとめて「その他のリンク」として誘導する設計が、ページの見やすさを保つ方法として有効です。

 

ドキュメントライブラリ

ドキュメントライブラリ Web パーツは、SharePoint のドキュメントライブラリに格納されているファイルをページ上に直接表示できる Web パーツです。ファイルの一覧をページ内に組み込むことで、ライブラリを別途開かなくても必要なファイルに直接アクセスできる導線を作れます。

この Web パーツの活用ポイントは「ビュー設定による表示の最適化」と「アップロード機能との連動」にあります。ライブラリのビューを活用して、最終更新日順・担当者別・カテゴリ別など目的に合った並び順でファイルを表示できます。

ページ内からファイルをアップロードする操作も可能なため、チームメンバーがスムーズにファイルを追加できる環境が整います。

ドキュメントライブラリはフォルダ構造の設計が使いやすさを大きく左右します。フォルダは 2 〜 3 階層に収め、必要に応じて、メタデータとフィルタリングを活用した管理方式への移行を検討することも選択しても良いかもしれません。

【関連ブログ】
SharePoint Webパーツ完全一覧!効果的な活用法と実践デザインガイド

 

 

見やすい SharePoint サイトのデザインポイント!

機能が充実していても、レイアウトや情報設計が整っていなければ、日常的に使ってもらえるサイトにはなりません。サイトを訪れたメンバーが迷わず目的の情報へたどり着けるための設計上の工夫を整理します。

 

情報階層整理

見やすい SharePoint サイトを作るうえで最も基礎となるのが、情報の階層を整理することです。サイト全体・ページ・セクション・Web パーツという構造を意識して情報を配置することで、「どこに何があるか」が直感的に伝わるナビゲーションを設計できます。

情報整理で重要なのは「コンテンツの優先順位付け」と「ナビゲーションラベルの言葉選び」です。トップページには最も利用頻度の高い情報のみを配置し、詳細情報は各サブページに委ねる構造が基本です。ヘッダーナビゲーションのラベルは専門用語を避け、誰が見ても意味が伝わる言葉で設定することが使いやすさの前提となります。

情報の更新が多い部分と変化が少ない部分を区別してレイアウトを組むことも大切です。お知らせや更新情報は上部の動的エリアに、規定や恒久的なリンクは下部や固定サイドエリアに配置する形が、見やすさと使いやすさを両立させやすい構成です。

 

トップページ設計

SharePoint サイトのトップページは、利用者が最初にたどり着く場所であり、サイト全体の印象と使いやすさを決める起点となります。何を見せるかだけでなく「何を見せないか」の判断も重要で、情報を詰め込みすぎたトップページはかえって迷いを生む原因になります。

トップページ設計の核心は「ファーストビューに何を置くか」と「スクロールせずに行動できる導線」の 2 点です。ファーストビューには直近のお知らせを配置し、目的別のページへ移動するためのクイックリンクをその直下に設けることで、ページを開いた直後から導線がわかりやすくなります。

スクロール量が多くなるトップページは避け、縦の長さを適切に抑えることも必要です。使用頻度の低いコンテンツは別ページへ移動させ、トップページはポータルとしての役割に特化したシンプルな構成を維持することが、継続的な使いやすさを保つ方法です。

 

検索性設計

SharePoint サイトに蓄積される情報が増えるにつれて、目的のファイルやページへの検索機能が求められます。どれだけレイアウトを整えても、情報量が増えれば目視での探索には限界があるため、検索から必要な情報に素早くたどり着ける設計を最初から組み込んでおくことが大切です。

検索性向上のポイントは「メタデータの活用」と「検索スコープの設定」です。ドキュメントやページに適切なメタデータ(タグ・カテゴリ・部門名など)を付与しておくことで、検索結果の精度が上がります。SharePoint の検索 Web パーツをページ上部に配置し、そのサイト内のみを対象とした検索スコープに設定することで、必要な情報が素早く見つかる環境を整えられます。

ファイルや記事のタイトルに適切なキーワードを含めることも、検索結果に表示されやすくするための基本的な取り組みです。命名規則を社内で統一しておくと、検索の一貫性が高まります。

※参考サイト:Microsoft 公式サイト|検索ボックス Web パーツの構成について

 

画像・アイコン活用

テキスト情報が中心になりがちな社内サイトも、適切な画像やアイコンを組み合わせることで視認性と操作性を大きく向上させることができます。視覚的な要素はページを開いた際の印象にも影響し、情報の探しやすさや使い続けたいと思えるデザインの完成度に直結します。

活用のポイントは「アイコンによるカテゴリの直感的な識別」と「画像解像度と表示サイズのバランス」にあります。クイックリンクに各カテゴリに合ったアイコンを設定することで、リンクのラベルを読まなくても内容が伝わる視覚的な誘導が生まれます。またサムネイル画像は、推奨解像度に合わせた画像を用意することで崩れのないレイアウトを維持できます

フリー素材のアイコンや Microsoft 365 が提供するアイコンライブラリを活用すると、コストをかけずにデザインの統一感を出せます。画像の過剰な使用はページの読み込み速度に影響する場合もあるため、必要な箇所に絞って効果的に配置することが望ましい使い方です。

 

 

SharePoint サイトデザイン FAQ

最後に、SharePoint のサイトデザインに関するよくある質問に関して回答していきます。

 

SharePoint にテンプレートはある?

はい、SharePoint には標準のサイトテンプレートが用意されています。代表的なものとして「チーム サイト」や「コミュニケーション サイト」があり、各サイト内にニュース、クイックリンク、ドキュメントライブラリなどの基本構成が最初から配置されているテーマ別のテンプレートが用意されています。

さらに、Microsoft が提供する「SharePoint Look Book」では、社内ポータルや部門サイトなどの参考テンプレートも公開されており、用途に応じたサイトデザインを簡単に作成できます。

※参考サイト:Microsoft 公式サイト|SharePoint Look Book

 

SharePoint のデザイン変更は簡単?

SharePoint のモダン サイトでは、専門的なプログラミング知識がなくても比較的簡単にデザインを変更できます

テーマカラーの変更、Web パーツの配置、レイアウト調整などは管理画面から操作可能です。ニュース、ヒーロー、クイックリンクなどの Web パーツを組み合わせることで、用途に合わせた社内ポータルやチームサイトを柔軟に構築できます。

 

SharePoint は Teams と連携できる?

はい、SharePoint は Microsoft Teams と密接に連携できます

Teams のチームを作成すると、そのチーム専用の SharePoint サイトが自動的に生成され、ファイル共有やドキュメント管理を SharePoint で行う仕組みになっています。SharePoint のページやドキュメントを Teams のタブとして表示することも可能で、チームメンバーが同じ情報をリアルタイムで共有しながら業務を進めることができます。

 

 

SharePoint ポータルサイト構築なら SGプラス株式会社

SharePoint を活用した社内ポータルやチームサイトの構築は、ツールの機能を理解したうえで設計の工夫を積み重ねることで、実際に使われ続けるサイトへと仕上がります。本記事では、デザインの種類から基本構造、Web パーツの活用方法まで一通りの流れを解説しました。

「どんなサイトを作れば良いかはわかったが、実際の構築作業を自社だけで進めるのは難しい…」とお考えの方には、SGプラスへのご相談をおすすめします。

SGプラスでは、Microsoft 365 にかかわるコンサルティング業務で培ったノウハウと、豊富な経験と知識を持ったエンジニアによる。Microsoft 365 の活用をサポートしています。

SharePoint を活用したポータルサイト構築支援はもちろん、テンプレートの活用による低コスト対応から、標準機能にはない Web パーツの提供まで幅広くサポートしています。まずはお気軽にお問い合わせください。

SharePoint の関連ブログ一覧は こちら
関連サービス:SharePoint ポータルサイト構築支援サービス