【SharePoint】Web パーツのクイックリンクでサイトの情報を「見やすく」「探しやすく」!
クイックリンクは、複数のリンクを表示するリンク集を作成するための SharePoint の Web パーツです。ポータルサイトに設置すれば、複数のクラウドで管理された書類やサイト内のドキュメント、ニュースといったコンテンツへの入口を作ることができます。クイックリンクを使いこなして、情報を「見やすく」「探しやすい」ポータルサイトにしましょう。ここでは「クイックリンク」という Web パーツについてご説明します。
●この記事の目次
- クイックリンクを配置した場合の画面表示
1-1. 1 段組みセクションに配置した場合
1-2. 3 分の 1 が右側のセクションに配置した場合
1-3. 2 段組みセクションに配置した場合
1-4. 3 段組みセクションに配置した場合 - クイックリンクの設定方法
2-1. コンパクト
2-2. 映写スライド
2-3. グリッド
2-4. ボタン
2-5. リスト
2-6. タイル - まとめ
クイックリンクを配置した場合の画面表示
最初に、様々なセクションにクイックリンクを配置した場合に、どのように表示されるか、見てみましょう。
1 段組みセクションに配置した場合
これは、クイックリンクを1段組みセクションに配置したサンプルです。
クイックリンクは、6 種類のレイアウト設定ができます。
レイアウト①:コンパクト
1 つ目は、「コンパクト(図中①)」です。「コンパクト」は、アイコンや画像とタイトルを横にレイアウトする設定です。1 段組みの場合、1 行に 4 個のリンクを設定できます。
レイアウト②:映写スライド
2 つ目は、「映写スライド(図中②)」です。「映写スライド」は、大きいアイコンや画像とタイトルを上下にレイアウトする設定です。1 段組みの場合、1 行に 4個 のリンクを設定できます。表示は 1 行のみで、4 つ以上のリンクはスライダーで切り替えることができます。
レイアウト③:グリッド
3 つ目は、「グリッド(図中③)」です。「グリッド」は、大きいアイコンや画像とタイトルを上下にレイアウトする設定です。1段組みの場合、1 行に 4 個のリンクを設定できます。複数行の表示ができる点が映写スライドとの違いです。
レイアウト④:ボタン
4 つ目は、「ボタン(図中④)」です。「ボタン」は、ボタン形式にレイアウトする設定です。アイコンとタイトル、説明をレイアウトすることができます。1 段組みの場合、1 行に 4 個のリンクを設定できます。
レイアウト⑤:リスト
5 つ目は、「リスト(図中⑤)」です。「リスト」は、アイコンとタイトル、説明をレイアウトすることができます。1 段組みの場合、1 行に 4 個のリンクを設定できます。
レイアウト⑥:タイル
6 つ目は、「タイル(図中⑥)」です。「タイル」は、アイコンや画像とタイトルを上下にレイアウトする設定です。1 段組みの場合、1 行に 9 個~ 10 個のリンクを設定できます。限られた領域で多くのリンクを設定したいときは、タイルを選択します。
3 分の 1 が右側のセクションに配置した場合
これは、クイックリンクを 3 分の 1 が右側のセクションに各レイアウトで配置したサンプルです。
タイル以外のレイアウト設定の場合、1 行に 3 個のリンクを設定できます。
タイルのレイアウト設定の場合、1 行に 6 個~ 7 個のリンクを設定できます。
2 段組みセクションに配置した場合
これは、クイックリンクを 2 段組みセクションに各レイアウトで配置したサンプルです。 タイル以外のレイアウト設定の場合、1 行に 2 個のリンクを設定できます。
タイルのレイアウト設定の場合、1 行に 4 個~ 5 個のリンクを設定できます。
3 段組みセクションに配置した場合
これは、クイックリンクを 3 段組みセクションに各レイアウトで配置したサンプルです。 タイル以外のレイアウト設定の場合、1 行に 1 個のリンクを設定できます。
タイルのレイアウト設定の場合、1 行に 3 個のリンクを設定できます。
クイックリンクの設定方法
クイックリンクの設定方法についてご説明します。
編集モードで、「新しい Web パーツを追加(図中①)」と吹き出しが出るアイコンをクリックすると表示される画面から「テキスト、メディア、コンテンツ」の中にある「クイックリンク(図中②)」を選択します。
「クイックリンク(図中③)」と書かれた場所にコーナータイトルをつけることができます。
「Web パーツの編集(図中④)」と吹き出しが出るアイコンをクリックすると、クイックリンクの設定画面を表示することができます。 「レイアウトオプション(図中⑤)」の下にあるオプションメニューの中から「コンパクト」「映写スライド」「グリッド」「ボタン」「リスト」「タイル」を選択することにより、表示されるレイアウトを切り替えることができます。
コンパクト
「コンパクト」は、アイコンや画像とタイトルを横にレイアウトする設定です。 クイックリンクには、Web パーツの設定とリンクの設定があります。
Web パーツの設定方法
まず初めに、Web パーツの設定方法についてご説明します。
「レイアウトで画像を表示(図中⑥)」の下にあるトグルボタンをクリックすると、画像の表示、非表示を切り替えることができます。 「対象ユーザーの設定有効化(図中⑦)」の下にあるトグルボタンをクリックすると、オン、オフを切り替えることができます。 オンにするとリンクを表示するグループを設定することができます。
グループを設定したいリンクをクリックし、「編集(図中⑧)」と吹き出しが出るアイコンをクリックします。
「ターゲットとなる対象ユーザー(図中⑨)」の下にグループ名の先頭を入力すると候補が表示されるので、選択します。
グループ名を入力すると、リンクの横に「このリンクは対象ユーザーです。(図中⑩)」と吹き出しが出るアイコンが表示されます。
リンクの追加方法
次にリンクの追加方法についてご説明します。
リンクを追加するには、「リンクの追加(図中⑪)」と書かれたリンクをクリックします。
左のメニューからリンクの設定方法を選択します。 「最近使ったファイル(図中⑫)」を選択すると、「最近表示したページ」「最近使ったドキュメント」「最近使った画像」が表示されます。 追加したいリンク先を選択し、ページ右下の「挿入(図中⑬)」と書かれたボタンをクリックします。
「サイト(図中⑭)」を選択すると、このサイトにあるページやフォルダ、ファイルをリンク先として選択できます。
リンク設定したいページやフォルダ、ファイルを選択し、ページ右下の「開く(図中⑮)」と書かれたボタンをクリックします。
「リンクから(図中⑯)」を選択すると、URL を直接設定することができます。 「任意のリソースへリンクを貼り付ける(図中⑰)」とかかれた下にある入力ボックスにアドレスを入力し、ページ右下の「追加(図中⑱)」と書かれたボタンをクリックします。
なお、「ストック画像」「OneDrive」「アップロード」は、通常、リンク設定の際には使用しないため、割愛します。
設定されているリンクを修正する場合は、「リンク」の下にある、「変更(図中⑲)」と書かれたボタンをクリックします。
以降の操作は「リンクの追加」と同じです。
タイトルを修正する場合は、「タイトル(図中⑳)」の下にある入力欄を修正します。 サムネイルを変更する場合は、「サムネイル(図中㉑)」の下にある、「自動選択(図中㉒)」「ユーザー設定の画像(図中㉓)」「アイコン(図中㉔)」の中から選択します。
「ユーザー設定の画像(図中㉕)」は、表示する画像を指定することができます。 「変更(図中㉖)」と書かれたリンクをクリックします。
左のメニューから画像の設定方法を選択します。 「最近使ったファイル(図中㉗)」を選択すると、「最近使った画像(図中㉘)」が表示されます。 画像を選択し、ページ右下の「挿入(図中㉙)」と書かれたボタンをクリックします。
「ストック画像(図中㉚)」を選択すると、Microsoft が用意した画像ライブラリから画像を選択できます。ページ上部にある「ストック画像を検索(図中㉛)」と書かれた入力欄に、キーワードを入力すると、キーワードにマッチした画像を検索することができます。 また、よく使われるキーワードが表示されるので、クリックするだけでキーワードにマッチした画像を検索することができます。
追加したい画像を選択し、ページ右下の「挿入(図中㉜)」と書かれたボタンをクリックします。
「Web 検索(図中㉝)」を選択すると、インターネット上の画像を選択できます。 ページ上部にある「Web 検索(図中㉞)」と書かれた入力欄に、キーワードを入力すると、キーワードにマッチした画像を検索することができます。 また、よく使われるキーワードが表示されるので、クリックするだけでキーワードにマッチした画像を検索することができます。 追加したい画像を選択し、ページ右下の「挿入(図中㉟)」と書かれたボタンをクリックします。
この時に使用する画像は、著作権フリーの画像など、第三者の著作権を侵害しない画像を選択してください。
「サイト(図中㊱)」を選択すると、このサイトにあるファイルを指定できます。
ファイルを選択し、ページ右下の「開く(図中㊲)」と書かれたボタンをクリックします。
「アップロード(図中㊳)」を選択すると、パソコンにあるファイルをアップロードできます。
ファイルを選択し、「開く(図中㊴)」と書かれたボタンをクリックします。
画像を確認して、「画像の追加(図中㊵)」と書かれたボタンをクリックします。
なお、「OneDrive」「リンクから」は、通常、画像設定の際には使用しないため、割愛します。
「アイコン(図中㊶)」は、Microsoft が用意したアイコンから指定することができます。 「変更(図中㊷)」と書かれたリンクをクリックします。
一覧から好きなアイコンを選択し、ページ右下の「選択(図中㊸)」と書かれたボタンをクリックします。
サムネイルの設定がアイコン以外の場合、サムネイル画像の代替テキストを設定できます。代替テキストとして設定したい内容を「サムネイル画像の代替テキスト フィールド(図中㊹)」に入力してください。
映写スライド
「映写スライド」は、大きいアイコンや画像とタイトルを上下にレイアウトする設定です。表示は 1 行のみで、表示できないリンクはスライダーで切り替えることができます。
Web パーツの設定は、「コンパクト」とほとんど変わりません。違う点は、「レイアウトで画像を表示」の設定がない点です。
リンクの設定は、「コンパクト」と同じです。
グリッド
「グリッド」は、大きいアイコンや画像とタイトルを上下にレイアウトする設定です。複数行の表示ができる点が映写スライドとの違いです。
Web パーツの設定は、「コンパクト」とほとんど変わりません。違う点は、「レイアウトで画像を表示」の設定がない点です。
リンクの設定は、「コンパクト」と同じです。
ボタン
「ボタン」は、ボタン形式にレイアウトする設定です。アイコンとタイトル、説明をレイアウトすることができます。
Web パーツの設定は、ボタンのデザインに関する設定ができます。「説明の表示(図中①)」の下にあるトグルボタンは、ボタン内に表示される説明の表示/非表示を切り替えることができます。 「アイコン(図中②)」の下にあるドロップダウンメニューは、アイコンの表示を、「アイコンなし(図中③)」「左のアイコン(図中④)」「上のアイコン(図中⑤)」から選択できます。
「ボタンの外観(図中⑥)」の下にあるドロップダウンメニューは、ボタンの外観を、「アウトラインなし(図中⑦)」「アウトライン(図中⑧)」「塗りつぶしの色(図中⑨)」から選択できます。
「配置(図中⑩)」の下にあるラジオボタンは、アイコンとタイトルの配置を設定できます。アイコンの表示設定が「上のアイコン(図中⑪)」の場合、配置を「左(図中⑫)」「中央(図中⑬)」から選択できます。
アイコンの表示設定が「左のアイコン(図中⑭)」または「アイコンなし」の場合、配置を「上(図中⑮)」「中央(図中⑯)」から選択できます。
「タイトルテキスト(図中⑰)」の下にあるラジオボタンは、タイトルを表示する行数を「1 行(図中⑱)」「2 行(図中⑲)」から選択できます。
リンクの設定は、「コンパクト」とほとんど変わりません。違う点は、「説明(図中⑳)」の設定ができる点です。
リスト
「リスト」は、アイコンとタイトル、説明をレイアウトすることができます。
Web パーツの設定は、「説明の表示」と「アイコンの表示」に関する設定ができます。 「説明の表示(図中①)」の下にあるトグルボタンは、ボタン内に表示される説明の表示/非表示を切り替えることができます。 「アイコンの表示(図中②)」の下にあるトグルボタンは、アイコンの表示/非表示を切り替えることができます。
リンクの設定は、「コンパクト」とほとんど変わりません。違う点は、「説明(図中③)」の設定ができる点です。
タイル
「タイル」は、アイコンや画像とタイトルを上下にレイアウトする設定です。限られた領域で多くのリンクを設定したいときは、タイルを選択します。
Web パーツの設定は、「アイコンのサイズ」と「アイコンまたは画像のみを表示」に関する設定ができます。 「アイコンのサイズ(図中①)」の下にあるラジオボタンで、「小(図中②)」「中(図中③)」「大(図中④)」「特大(図中⑤)」「スペースを埋める(図中⑥)」の中から選択することができます。 「アイコンまたは画像のみを表示(図中⑦)」の下にあるトグルボタンは、タイトルの表示/非表示を切り替えることができます。
リンクの設定は、「コンパクト」と同じです。
まとめ
本記事ではクイックリンクの設定のほかに、「見え方」も画像でご説明させて頂きました。
ポータルサイトを構築するうえで「見え方」は重要なポイントです。「見え方」の設定によっては使いにくくなってしまったりユーザーが利用しずらくなってしまいます。。弊社へごご相談されるお客様のお悩みの中に「アクセス」が少なくて活性化できない・・などの悩みを抱えたご相談者の方も多くいらっしゃいます。ポータルサイトの効率や活性化にお悩みであれば是非一度見直ししたい箇所です。
Microsoft 365 をご利用のお客様でポータルサイトの効率や効果的な改善にご興味のあるご担当者様はぜひ一度弊社へ問い合わせ下さい。Microsoft 365 に精通したコンサルタントがお答えいたします。
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