【Power Apps】ToDo リストを作成する手順を徹底ガイド!

導入業務の効率化や日々のタスク管理に役立つ「ToDo リスト」。これを自分で簡単にアプリとして作れたら、ちょっとワクワクしませんか?今回ご紹介するのは、Microsoft の Power Apps を使って、誰でも簡単に ToDo リストアプリを作成する方法です。「プログラミング経験がない」「アプリなんて作ったことない」という方でも大丈夫。この記事では、初心者の方がつまずかずに進められるように、準備から作成、さらにはカスタマイズまでを丁寧にガイドします。ぜひ一緒に、あなただけの ToDo アプリを作ってみましょう!


 

●この記事の目次

 1. Power Apps で ToDo リストを作成する準備
  1-1. エクセルの準備
  1-2. キャンバスアプリの新規作成
 2. キャンバスアプリで ToDo リストを作成する手順
  2-1. データソースを接続
  2-2. ギャラリーを追加してタスクを表示
  2-3. 入力フォームの作成
  2-4. 新しいタスクの追加機能を実装
  2-5. タスクの削除・編集機能の追加
  2-6. 保存と公開
 3. ToDo リストをより便利にするカスタマイズ
  3-1. タスクの並び替え(期日順)
  3-2. ユーザーインターフェース(UI)のカスタマイズ
 4. まとめ

 


 

1. Power Apps で ToDo リストを作成する準備

Power Apps でアプリを作る前に、まずは作成に必要な準備を整えましょう。今回は「Excel ファイル」を使ってデータを管理します。これにより、Power Apps との接続がスムーズに行えるようになります。

1-1. エクセルの準備

OneDrive にアクセスし、「ToDoList.xlsx」というファイルを作成します。

下記のように列を用意してください。
 ・タイトル
 ・期日 ※ 日付形式で入力します
 ・完了 ※ 完了 / 未完了 で管理します

1  行目に列名を入力し、2  行目以降は空欄で OK です。ファイルを保存し、OneDrive に格納しておきます(Power Apps から接続するため)。

この Excel ファイルが、ToDo リストの「データベース」のような役割を果たします。
なお、期日列を追加しておくことで、後ほどタスクを期日順に並び替えたり、期限切れを強調表示するなどのカスタマイズが可能になります。

1-2. キャンバスアプリの新規作成

準備ができたら、Power Apps でアプリ作成に取りかかります。

https://make.powerapps.com にアクセスします
② 左側メニューから「作成」>「空のキャンバスアプリを使用して開始」を選択します



③ 「電話のサイズ」をクリックします


④ 空のキャンバスが表示されます

 

2. キャンバスアプリで ToDo リストを作成する手順

ここからは、キャンバスアプリ内に ToDo リストの機能を組み込んでいく具体的な手順を紹介します。Excel をデータソースとして接続し、UI を整えて機能を追加していきましょう。

2-1. データソースを接続

① 左側の「データ」タブから「データの追加」をクリックします


② ToDoList.xlsx を保存した「OneDrive」> 接続を選択します

 > 

③ Excel ファイルの選択で「ToDoList.xlsx」>「テーブル1」を選択し、接続をクリックします

     >     

④ 接続が完了すると、アプリ内でこのデータを読み書きできるようになります

 

2-2. ギャラリーを追加してタスクを表示

① 「挿入」>「ギャラリー」>「垂直ギャラリー」を追加します



② データソースに「テーブル1」を指定します


③ 右側のプロパティのレイアウトで「タイトル、サブタイトル、本文」を選択します


④ 各コントロールの Text プロパティに「ThisItem.タイトル」や「ThisItem.期日」と入力します
  例えば、ギャラリーのラベルを下記のようにすると、タイトルと期日が並んで表示されます。
  ThisItem.タイトル & "(期日:" & Text( ThisItem.期日, "yyyy/mm/dd" ) & ")"

 

2-3. 入力フォームの作成

① テキスト入力コントロールを追加し、タスク名の入力欄にします

       >  

② 日付選択コントロールを追加し、期日を選べるようにします

       >  

③ ボタンコントロールを配置し、テキストを「追加」に設定します

       >  

 

2-4. 新しいタスクの追加機能を実装

追加ボタンの OnSelect プロパティに下記の式を設定します。

Patch(
    テーブル1,
    Defaults(テーブル1),
    {
        タイトル: TextInputCanvas1.Value,
        期日: DatePickerCanvas1.SelectedDate,
        完了: "未完了"
    }
)

※ ここで、式内の「TextInputCanvas1」「DatePickerCanvas1」は手順 2-3 で挿入したテキスト入力 / 日付選択コントロールのコントール名を指しています。左側のツリービューで各自確認してください。

これで、入力されたタスク名と選択された期日が Excel に保存され、ギャラリーにも表示されます。

 

2-5. タスクの削除・編集機能の追加

垂直ギャラリー内にゴミ箱アイコンを追加し、OnSelect プロパティに下記の式を設定します。

Remove(テーブル1, ThisItem)

       >  

編集用にフォームを追加することで、タイトルや期日の更新も可能です

 

2-6. 保存と公開

アプリの右上メニューから「保存」→「発行」を行うことで、アプリが公開され、共有した他のユーザーやモバイルデバイスからも利用可能になります。


 

3. ToDo リストをより便利にするカスタマイズ

基本機能ができたら、さらに実用的にするためのカスタマイズに挑戦してみましょう。特に「期日」列があることで、便利な機能がいくつも追加できます。

3-1. タスクの並び替え(期日順)

ギャラリーに表示される順番を、期日順に並べ替えることができます。
ギャラリーの Item プロパティに下記の式を設定します。

SortByColumns(テーブル1, "期日", SortOrder.Ascending )
 
これで、期日が近い順にタスクが表示されるようになります。

 

3-2. ユーザーインターフェース(UI)のカスタマイズ

より見やすく・使いやすくするために、次のような UI 改善もおすすめです。

・ 期日が過ぎたタスクを赤文字で表示

・ 完了タスクをグレーアウトして目立たなくする

・ モバイル画面でも押しやすいようにボタンサイズを調整する

・ アイコンを活用して直感的に操作できるようにする

Power Apps  は、こうした調整もドラッグ & ドロップで簡単にできます。

 

4. まとめ

今回は Power Apps を使って、初心者でも作れる ToDo リストアプリの作成手順をご紹介しました。Excel をデータソースにし、タスク名・完了状態・期日を管理することで、シンプルながら実用的なアプリが完成します。キャンバスアプリなら直感的な操作で画面設計や機能追加も可能です。「自分でアプリを作れた!」という達成感を、ぜひ体験してください。小さな一歩が、大きな業務改善につながるかもしれません。

Power Apps の関連ブログ一覧は こちら

一覧ページへ戻る