エムエム建材株式会社は、長年にわたり社内ポータルサイトを運営していましたが、長期間にわたる運用の結果、さまざまな課題点が山積していました。
そこで 2023年10月、タスクフォースを結成し、ポータルサイトのリプレースに着手します。
複数のベンダーを比較検討した結果、SGプラスをパートナーに選定。今回は、リプレースに取り組んだお話を川口正貴さんと多賀稔さんに伺いました。


川口 正貴 さん
エムエム建材株式会社
情報システム部 部長

多賀 稔 さん
エムエム建材株式会社
情報システム部 システム総括課 課長代理
プロジェクト発足の経緯
プロジェクト発足の背景には、長年使用してきた旧ポータルサイトの課題がありました。
「旧ポータルサイトは、長期間にわたり利用してきたため、新たなデバイスや Web システムへの対応ができていませんでした。それにページの階層がかなり深くなっていて、ユーザーが情報を探しにくい点も課題でした。」と川口氏。
このような課題を解決するため、プロジェクトがスタートしました。
「プロジェクトがスタートしたのは2023年の10月頃です。10月頃から12月にかけて、旧ポータルサイトの保守ベンダーを交えて、新ポータルサイトの要件をまとめました。」と多賀氏が説明します。
「新ポータルサイトの要件定義はタスクフォースを組んで実施しました。一般社員も交えて全員で検討し、洗い出された要件をRFP(提案依頼書)にまとめ、候補となったベンダーに提示しました」と川口氏。
要件がまとまった後の動きについて、多賀氏は次のように語りました。
「要件がまとまったのは 1 月ぐらいです。そこから数社に提案していただきました。それを元にベンダーの比較検討を行い、3 月に御社に依頼することを決定しました」
なぜベンダーにSGプラスを選んだのか?
ベンダー選定にあたっては、社内で出されたニーズへの対応力が重視されました。川口氏は選定理由をこう説明します。
「他社はゼロベースで新規にシステム構築する提案内容がほとんどでした。その中で御社は既存パーツの組み合わせで実現できる提案内容でした。その点が非常に優れていると思ったので御社に決めました。既存パーツは利用実績があるので、信頼性が高いです。また、ゼロベースの開発ではないので費用を節約できる点もメリットだと思いました」
プロジェクト進行中、SGプラスの対応は高く評価されました。多賀氏は以下のように語ります。
「他にも御社が優れていると感じた点は、対応の早さです。プロジェクト会議を短期間に繰り返しながら、細かいニーズを汲み取り、早いタイミングでプロトタイプを出していただきました。その点も非常に評価できるポイントだと思います」
SGプラスでは、まずプロトタイプサイトを素早く構築し、できるだけ早く見える形を作っていくことを一つの目標にしています。早い段階で「こんな形があります。こんなパターンがあります」と顧客に提示し、初期の段階で細かいニーズを汲み取るのです。
「やはりプロトタイプで目に見える形になっているので、非常にわかりやすかったです。」と多賀氏。
さらに多賀氏は、他社との比較も交えながら、SGプラスの強みを次のように分析します。
「また、御社は Microsoft 365 のサポートを専門に提供している会社なので、こちらの質問に対してすぐに回答が返ってきました。これも御社のメリットだと思います。専門的ではない会社では、一旦持ち帰って、返答にかなり時間がかかる会社が多いです。レスポンスが早い点も御社の強みだと感じます」
今回のプロジェクトの改善点:プロジェクト管理の厳格化を
プロジェクトの成功にもかかわらず、改善の余地もありました。改善点について尋ねると、川口氏は自社側の課題を率直に指摘します。
「御社の早いレスポンスに対して、どうしても弊社の回答が遅くなるケースがあったと思います。その点は弊社の課題点ですが、もう少し御社に厳格な管理をして欲しかったというのも正直な感想です」
川口氏は、この問題がプロジェクトの進行に影響を与えた可能性を認識していました。そして、SGプラスにもっと厳格な期限管理を求めるべきだったと振り返ります。
「プロジェクト管理に対する責任という観点で、御社から回答の期限をもっと強く言ってもらってもよかったのかなと感じています」
この会話から、プロジェクト管理における重要な教訓が浮かび上がります。クライアントの意思決定プロセスが複雑で時間がかかる場合でも、ベンダーはより積極的に期限を設定し、リマインドすることが求められるのです。これは、プロジェクトの遅延を防ぎ、全体的な効率を向上させるために不可欠な要素です。
同時に、この指摘はクライアントの自己認識の高さも示しています。自社の課題を明確に認識し、改善の必要性を理解していることは、今後のプロジェクト運営にとって大きな強みとなるでしょう。
この経験を通じて、両者はプロジェクト管理の重要性を再認識しました。明確な期限設定、迅速な意思決定、そして適切なフォローアップが、複雑なIT開発プロジェクトを成功に導く鍵となることを、改めて学んだのです。
今回の反省点を活かし、今後のプロジェクトではより効率的で緊密なコミュニケーションが実現されることが期待されます。それにより、さらなる成果と、クライアントとベンダー双方の満足度向上につながるでしょう。
SharePoint を活用して社内ポータルを構築しよう!
最後に、プロジェクトを総括し、今後同様の取り組みを検討している企業へのアドバイスとして、川口氏は SharePoint を活用した社内ポータル構築のメリットを強調しました。
「Microsoft 365 は有名な製品なので、様々な企業が利用しています。今回のように、SharePoint を活用した社内ポータルを作っている企業も非常に多いでしょう」
川口氏は、今回のプロジェクトで選定したSGプラスの強みについて改めて次のように語ります。
「御社はユーザーが使いやすい SharePoint のパーツを数多く保有しています。ユーザーに固有のニッチな要望にも短期間に対応できるので、非常にメリットがあると思います」
さらに、ユーザー視点に立ったポータルサイト構築の重要性と、専門知識を持つベンダーの価値について川口氏は言及します。
「ユーザー目線でポータルサイトを作るという点が最も重要です。御社はポータルサイト構築を専門的に提供しており、そのような知見が豊富です。その知見に基づき、要件定義から運用・保守に至るまで幅広くアドバイスをいただけます。それが非常に役立っています。」
SharePoint を使えば、企業は効果的な社内ポータルサイトを構築し、従業員の生産性向上やコミュニケーション活性化につなげることができるでしょう。今回のインタビューを通じて、社内ポータルサイト構築におけるベンダー選定のポイントや、ベンダー側が負うべきプロジェクト管理責任について新たな知見が得られました。
SGプラスは、Microsoft 製品を用いたポータルサイト構築を得意としており、短期間で質の高いサイトを構築可能です。
ポータルサイト構築を検討されている企業の担当者さまは、ぜひSGプラスまでお気軽にご相談ください。
対応サービス:SharePoint ポータルサイト構築支援サービス
エムエム建材株式会社 様の企業概要(2024年10月現在)
代表者:代表取締役社長執行役員 温井 健夫
本社所在地:東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター 17・18F
資本金:103億7,500万円(2024年4月現在)
従業員数:約640名(2023年12月31日現在)
連結従業員数:約1,000名(2024年4月現在)
事業内容:
- 建設鋼材事業
建築鉄構・土木建材・ベースパック・システム建築・棒鋼・条鋼に関する販売・加工・輸出入及び土木・建築関連の各種工事 - 製鋼原料事業
製鋼原料の国内・輸出入取引及び環境リサイクル事業推進
ホームページURL:https://www.mokmbs.com/