日通NECロジスティクス株式会社では、「社内ポータルサイトが見づらい」「使いづらい」といった意見が一部であったものの、変更しようといった声になることはありませんでしたが、上層部との意見交換を機に、それが具体的な声となりプロジェクトが始動しはじめました。
今回は、プロジェクトを推進された日通NECロジスティクス株式会社の皆さまに、導入の経緯から成果、改善点までを伺いました。


市川 博之 さん
日通NECロジスティクス株式会社
総務部 部長

小嶋 博美 さん
日通NECロジスティクス株式会社
総務部 主任

多田 奈央 さん
日通NECロジスティクス株式会社
総務部

古舘 慎司 さん
日通NECロジスティクス株式会社
IT推進部 マネージャー

小澤 巧 さん
日通NECロジスティクス株式会社
IT推進部
プロジェクト発足の経緯
社内ポータルサイトのリニューアルプロジェクトは、社員の間で積もっていた“見づらさ”への不満がきっかけでした。
小澤氏は、旧ポータルの課題について次のように振り返ります。
「以前のポータルは新規画面が見づらくて使いづらかったのです。掲載されているパッケージの概要が分かりづらくて、そこから目的の機能にどう入っていけばいいかが分からない。迷ってしまうことがあるという声が社員たちからありました」
こうした声が具体的なプロジェクトへとつながった背景には、意外なきっかけがありました。
市川氏はその経緯について語ります。
「以前のポータルは見づらいとの意見は各社員の中にあったとは思いますが、具体的なアクションを起こすまでに至ることはありませんでした。きっかけは上層部 との意見交換にて、ポータルが見づらいとの声が上がり、その意見を拾い上げる形でリニューアルプロジェクトが立ち上がり、正にボトムアップからトップダウンといった流れで、課題解決へ動き出しました」
続いて、古舘氏はプロジェクトの目的設定について、次のように語ります。
「プロジェクトの発足に当たって、私たちは 3 つの目的を設定しました。まず、社員に毎日見てもらえるサイトにしたいというのが一つ。そして、サイト自体のユーザビリティを向上させること。さらに、社員エンゲージメント向上に寄与するコミュニケーションツールとして機能させたいという、この 3 つが改修の目的として掲げられていました」
リニューアルの発端は、日々の業務の中で社員が感じていた使い勝手への素朴な違和感でした。それが上層部 との意見交換の場で明確化し、改善へとつなげたことが、このプロジェクトの出発点となったのです。
なぜベンダーにSGプラスを選んだのか?
ポータルサイトのリニューアルにあたり、社内での検討と並行してベンダーの選定が進められました。
数ある選択肢の中からSGプラスが選ばれた背景には、信頼と実績の力があったと言います。
古舘氏は、当初の流れについてこう振り返ります。
「もともと弊社の外部公開向けホームページを作成していただいていたパートナー企業があって、ポータルの件も最初はその会社に相談したのです。そのときに先方からSGプラスさんを紹介していただいたのがきっかけです」
ホームページ制作を担当していたパートナー企業からの紹介によって、SGプラスが候補に挙がったといいます。外部向け Web 制作で実績のある取引先からの紹介ということもあり、紹介経由の安心感が選定を後押しした形でした。
「見積もり自体はもう一社からもいただきましたが、比較した中で提案内容も価格もSGプラスさんが最も納得できるものでした。ただ、やはり長年の取引先からの紹介というのが一番大きかったですね。信頼できるところからの推薦ということで、御社に決めさせていただきました」
最終的には、紹介元の信頼性、提案内容、価格のバランスが評価され、SGプラスへの依頼が正式に決定されました。
事業者同士のネットワークや日々の業務で培った信頼性といった地道な要素が、実際の選定プロセスにおいては重要な判断材料の一つとなっていたのです。
プロジェクトの成果、良かった点
プロジェクトの成果について尋ねたところ、参加メンバーからは率直で具体的なフィードバックが返ってきました。
多田氏は、デザイン面での細かな配慮が印象的だったと振り返ります。
「もっと色を明るくしてほしい、といった小さなこだわりにも、すぐに耳を傾けて対応してくださったのです。それがすごくありがたかったです」
小さな要望にも柔軟に応える姿勢が、プロジェクト全体への安心感につながっていたようです。
IT推進部の古舘氏は、チャットボットの実装について言及しました。
「右下に配置していただいたチャットボットですね。従来の仕様に沿った形で実装していただき、とても助かりました」
当初は動作に不具合もあったものの、最終的には安定して稼働するようになり、プロジェクトチームとしても満足のいく成果となったようです。また、進行面についても一定の評価がありました。動画を活用しながらの共有、課題管理表をベースとしたやり取り、サポート履歴の可視化など、プロジェクトを支える運営体制が機能していたことが、成果につながった要因といえます。
ただしその一方で、運営体制における役割分担については改善点も見えてきたようです。
今回のプロジェクトの改善点
プロジェクトを振り返る中で、運営面での課題や改善の余地についても率直な意見が共有されました。
まず、古舘氏が挙げたのは「クライアント側の役割分担の不明確さ」です。
「弊社側で部門をまたがるプロジェクトだったこともあり、各メンバーの役割が少し不明確だったと感じています。自分が何をすべきかが曖昧なまま進んでしまい、社内での取りまとめが難しかったですね」
この課題は、プロジェクトの中盤あたりから徐々に感じられるようになったといいます。小澤氏も「反省点ですね」と共感を示しました。
これに対し、SGプラス側では「クライアント企業の誰がどの領域を担っているか」は比較的明確に把握できていたとのことで、むしろこうした認識のギャップが、進行上の見えにくさにつながっていた可能性もあります。
むしろSGプラスからも「この部分はこの方にお伺いすればいいですか?」といった役割の明示を積極的することで、よりスムーズな進行が実現できた可能性があります。打ち合わせの中で意図的に問いかけることで、その場で意思決定が進み、社内での担当範囲も明確化していくはずです。
また、プロジェクトの最終局面では、マニュアルのわかりやすさにも課題が残りました。古舘氏はこう語ります。
「いただいたマニュアルは画面キャプチャーに吹き出しを付けた形式だったのですが、全体の流れが少しわかりづらいと感じました。ユーザー目線で見ると、どこから読み進めればいいのかがやや見えにくかったですね」
この課題を受けて、同社では社内向けにマニュアルを再構成し直し、全社に展開したといいます。
「御社から提供いただいたものをベースに、新たに起こし直しました。より実用的で、順を追って理解できるものにしています」
完成したマニュアルは今後の参考のためにSGプラスにも共有していただきました。マニュアルの精度はユーザー体験を大きく左右する要素です。いただいた資料は今後の改善の参考にさせていただきます。
今回のプロジェクトを通じて明らかになったのは、見た目や機能だけではなく、“プロジェクトの進め方”そのものにも磨きをかけていく必要があるということでした。運用と設計の両面で、次のプロジェクトへの知見が積み上がりました。
まとめ
最後に改めてベンダーとしてのSGプラスへの評価を尋ねたところ、返ってきたのは力強い言葉でした。
「非常におすすめできます」と語るのは古舘氏。市川氏も「ぜひおすすめしたいです」と続け、小澤氏も静かにうなずきました。忖度のない率直な意見を求めた上でのこの回答は、今回のプロジェクトに対する満足度の高さを物語っています。
反省点もありましたが、柔軟な対応力と確実な実装力、そして丁寧な進行管理が評価されていたことは、インタビュー全体を通して一貫して感じられました。単なるシステム導入ではなく、組織の意図や現場の声を汲み取って並走してくれる存在として、クライアントとの信頼を築けたといえるでしょう。
SGプラスは Microsoft 製品を用いたポータルサイト構築を得意としており、短期間で質の高いサイトを構築可能です。
ポータルサイト構築を検討されている企業の担当者さまはぜひSGプラスまでお気軽にご相談ください。
対応サービス:SharePoint ポータルサイト構築支援サービス
日通NECロジスティクス株式会社 様の企業概要(2025年7月現在)
代表者:
代表取締役執行役員会長 加瀬 洋平
代表取締役執行役員社長 吉田 直樹
本社所在地:神奈川県川崎市中原区小杉町1-403 武蔵小杉STMビル
資本金:3億8,000万円
連結従業員数:1,936名(2024年12月末現在)
事業内容:
- 貨物利用運送事業
- 貨物自動車運送事業
- 航空貨物運送代理店業
- 海上貨物運送代理店業
- 通関業
- 輸出入業務の事務代行に関する業務
- 倉庫業
- 荷造、包装および計数ならびにこれらの管理
ホームページURL:https://www.nittsu-necl.co.jp/